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ATSUO HUKUDA SHUHEI FUKUDA [Ryuha] Haus der Kunst St. Josef

更新日:2020年2月22日



各位:


 此の度、スイスのSolothurn(ゾルトゥルン市)のHaus der Kunst St. Josef において、「福田篤夫 福田周平 ”Ryuha”」展が開催されます。

この展覧会は、2017年の当地における福田篤夫(1958〜)の個展を契機とした、第二回目の展覧会として位置づけられます。


 ”Ryuha”[流派]は、日本の伝統的な絵屋の”工房”の方法を現代美術に踏襲し、独自の活動として現在に至っております。この活動は、21.Triennnale Grenchen(スイス・2018)やヨーロッパを中心とした海外での高評価を受け、福田周平(1997〜)を加えた 二人展 としてコンバインされるものです。


 スイスの伝統的な教会建築をそのまま使った Haus der Kunst St. Josef の空間は、25m☓15mの床面と天井高12mの広大な質量の展示室からなっております。日本の伝統的な神社仏閣の正面生に呼応するような、左右シンメトリーの象徴的な空間は、まるで祭壇のごとく君臨し、数奇な静寂空間としてアーティストや展示作品を圧倒するようです。

今回の展示では、日本の伝統的な表現技法を媒体にしている流派の共通性から一歩踏み出し、新しい技巧によって互いの大きな差別化と変革を行ないます。福田篤夫は、日本で採取される鉱物、植物、動物、珊瑚から、日本の伝統的で代表的な古色を再生し、漆によって和紙に施す試みです。それは異なる珊瑚から精製された5色のピンクと、19色の異なるピグメントによって構成される色面の絵画として、漆の深い光沢の中に封印されます。また、福田周平は、支持体の高知麻紙や吉祥麻紙に日本画材料の朱や群青によって変色を強要され重ねられる銀箔の深い漆黒色や、赤、紫に変色してゆく”在りさま”そのものを、操り、表現とする「特殊な絵画」として空間に対峙します。


 凍りつく極寒の空気にさらされる二人の絵画の表面は、時間の経緯によって如何に変化し、また人々の吐き出す水蒸気を含む白い息に、どのように反応するのか全くの未知数でもあり楽しみでもあります。そこに実際に居て、鑑賞という体感を通して感化される”沈黙の絵画”を、ぜひともお楽しみ頂きたいと願います。




展覧会: Atsuo HukudaShuhei Fukuda [Ryuha]


タイトル:Ryuha=inheritance of School of art and inheritance of Style of Art


作家:  Atsuo Hukuda (1958〜  Sculptor)

                Shuhei Fukuda  (1997〜  Japanese painter)


会期:  2020年2月15日(土)〜2020年4月5日(日)


会場: Haus der Kunst St. Josef

Baselstrasse  27

CH-4500  Solothurn

Switzerland

                  +41 32 612 09 80

                  +41 79 208 58 27 



企画:  Reto Emch








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